島根県が飲食業支援で発行する「しまねプレミアム飲食券」の販売が伸び悩んでいる。6日時点の販売額は6億6300万円で、1日当たりの平均額は国の「GoToイート」食事券の5割ほどにとどまる。県は発売と感染のピークが重なったことを主因とみて、飲食店利用の制限解除を機に販売促進に力を入れる。
飲食券はコンビニエンスストアや信用金庫などで、500円券12枚つづりの1組6千円分を5千円で販売。発売された4月20日時点は県内の感染者数が過去最高の水準で、飲食店の利用も県東部で4人以下、県西部と隠岐で8人以下に制限していた。
6日時点の1日当たり販売額は1380万円で、1月下旬に販売が終了した「GoToイート」食事券の同2700万円と開いている。
県は今後、新聞広告や県内各地の駅構内などにポスターを張り出すなどしてPRを強化する考え。9日には飲食店利用の人数と時間の制限解除が決まり、県しまねブランド推進課の畑山経弘課長は「飲食店への応援につながるよう、県としても飲食券をしっかりと広報していく」と述べた。
9日の県議会一問一答質問で、岩田浩岳県議(民主県民クラブ)の質問に対し、県が明らかにした。
(佐々木一全)