ウクライナ侵攻後、病院や学校などの民間施設を執拗(しつよう)に攻撃するプーチン大統領のロシア。人口密集地で殺傷力の高い兵器を使用しているとも指摘される。人口4千万を擁する「兄弟国」に残虐行為を繰り返す狙いは何なのか。「レコンキスタ(失地回復)の時代」第6回は、ウクライナの気鋭の国際政治学者グレンコ・アンドリー氏に無差別攻撃の深層を聞く。
―ロシアの民間人攻撃は恐怖をあおり、戦意喪失させるのが狙いか。
「プーチン大統領と同じくソ連国家保安委員会(KGB)の出身で、腹心と言われるパトルシェフ安全保障会議書記が昨年11月、ロ...