大きなカブを引っ張る様子を表現したかかし=大田市三瓶町
大きなカブを引っ張る様子を表現したかかし=大田市三瓶町

 【大田】大きなカブを人や猿が力を合わせて引っ張る様子を表現したユニークな「かかし」が28日、大田市三瓶町の県道沿いに登場した。住民グループ「池田すこやかクラブ」が手がけ、国立公園・三瓶山に向かう観光客を出迎える。

 80歳以上の健康づくりの一環として、2021年に続き取り組んだ。地域の団結を高めようと「力を合わせりゃ何でもできる」をテーマに設定した。

 メンバー22人がスーツや作業着を持ち寄り、わら細工や裁縫といった得意分野を生かして作業。口紅やチークも加え、細部にまでこだわった。おしゃれなストールを巻いた男性と花柄ワンピースの女性のカップルや、農作業をする人を再現した。

 この日は出来上がった10体と猿のかかしを池田まちづくりセンター近くのバス停横にある私有地に設置した。早速、県外客が写真に収めていた。2カ月間飾る予定で、福井千江子さん(83)は「ちょっとした名物になればうれしい。高齢者の頑張りを見てほしい」と話した。   (曽田元気)