米子港周辺エリアの活性化に向け、情報配信サービスを手掛けるサテライトコミュニケーションズネットワーク(米子市新開2丁目)を代表とする企業グループが利活用に動きだす。2024年度内の完成予定でホテルやサテライトオフィスを建設し、地元住民や観光客が集う場に再生させる。
グループは美保テクノス(米子市昭和町)、山陰合同銀行(松江市魚町)など8社で構成。サテライトオフィスは約400人の勤務を想定し、医療、環境、災害情報などの業種で県外からの誘致を計画する。ホテルや道の駅などの交流スペースも建設する。
対象地は中海に面する米子市灘町3丁目から同市旗ケ崎にかけて、ほぼ利用されていない野積み場の約1万6千平方メートル。所有する鳥取県がプロポーザル方式で購入する民間事業者を募集していた。応募した同グループの事業計画を審査し、優先交渉権者に決まった。取得提案価格は3億1500万円。
今年夏ごろに基本協定を交わし、年内に特別目的会社(SPC)を立ち上げ、土地売買契約を締結する。(岩垣梨花)












