公益社団法人全日本広告連盟(全広連)が、地域活性化に貢献した広告を顕彰する「第15回全広連鈴木三郎助地域クリエイティブ大賞」の最優秀賞に、コロナ禍での帰省自粛を呼び掛けた島根県の「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。」「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね。」を選んだ。
また「第15回全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞」の選考委員会特別賞には、若者定住をテーマに山陰中央新報社などが手掛けた「Think local.(シンク・ローカル)」を選出。本紙掲載広告がダブル受賞した。
全広連が22日、受賞作品を発表した。
応募33作品からクリエイティブ大賞最優秀賞に選ばれた帰省自粛啓発メッセージは、島根県、山陰中央新報社、Birdman(バードマン)島根支社(旧エードット島根支社)=松江市朝日町=が企画。2020年4月29日に掲載された。
出雲弁、石見弁による手書きメッセージを便箋に見立てた背景に載せ、新聞ならではの温かみが伝わったと評価された。
また16作品の応募からキャンペーン大賞選考委員会特別賞に輝いた「Think local.」は、2人の若者が人口減少が進む島根で生きる理由を見いだすストーリー。20年6月から12月にかけて計4回掲載した。島根県と川本町が協賛し、山陰中央新報社とあしたの為のDesign(デザイン)=出雲市平田町=が手掛けた。
5月20日に松江市殿町の島根県民会館で開かれる「第69回全広連山陰大会」の式典で、両賞の贈呈式がある。(佐貫公哉)