【日南】木で音を奏でる歯車や仕掛けを作るユニークな木工作家、つちやあゆみさん(40)=栃木県出身=のアート展が8日、鳥取県日南町霞の町美術館で始まった。日南産材を使った新作を含む30点が来館者の遊び心をくすぐっている。
新作「歯車の遊園地」(縦175センチ、横250センチ)は大小の歯車と雨どいのような通り道を組み合わせ、来館者が木球を置くと転がる仕掛け。地元木工加工会社が提供したスギとヒノキの合板などを使用し、木のぬくもりを感じながら遊べるよう創意工夫した。
木球が転がるとメロディーを奏でるらせん状階段や歯車を動力にした巨大オルゴールもあり、開幕を楽しみにしていた地元認定保育園児17人が遊具のように使って大喜び。作家と一緒に木琴の色塗りに挑んだ。
つちやさんは「自分が楽しむことをコンセプトに作っており、皆さんもその気持ちになって」と笑顔で呼びかけた。
8月21日まで(休館日あり)。入館料は一般500円、高校生300円、中学生以下無料。
(山根行雄)