陳謝する米山祐司次長(左)=松江市殿町、島根県庁
陳謝する米山祐司次長(左)=松江市殿町、島根県庁

 島根県病院局は19日、酒気帯び状態で自転車に乗り、道交法違反(酒気帯び運転)で摘発されたとして、県立病院に勤務する30代と40代の男性主任看護師2人をそれぞれ停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付で、県職員が自転車による酒気帯び運転で摘発されたのは初めて。

 30代男性は6月14日、出雲市内の飲食店3店舗で飲酒した後、自転車で帰宅中に職務質問を受け、呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出された。40代男性は6月19日に、同市内の飲食店で同僚と飲酒した後、自転車を運転中に警察官に呼び止められ、酒気帯び運転が発覚した。

 2人とも道交法違反(酒気帯び運転)罪で出雲簡裁から略式命令を受け、既に罰金10万円を納付済み。2人とも「重大な違反処分になる認識が不足していた。非常に後悔し、反省している」と述べているという。

 2024年11月に、自転車による飲酒運転に罰則が設けられて以降、県職員が摘発されるのは初めて。県病院局は他県の事例を参考にしながら処分を決めたとし、米山祐司次長は「周知が不足していた点は否めない」と述べ、「県行政に対する信頼を損なうもので心よりおわび申し上げる」と陳謝した。

(原暁)