自転車の酒気帯び運転に罰則があることを広める出雲署員=出雲市駅北町
自転車の酒気帯び運転に罰則があることを広める出雲署員=出雲市駅北町

 【出雲】自転車の飲酒運転を減らそうと、出雲署はこのほど、JR出雲市駅付近の歩道で自転車利用者や歩行者に啓発グッズを配り注意を呼びかけた。自転車の飲酒運転は出雲市で特に多く、初めて実施した。

 飲み会に向かう人や自転車に乗る人に「自転車も飲酒運転は絶対ダメですよ!」と書かれたチラシ入りポケットティッシュなど100個を配布した。

 自転車を酒気帯び運転した場合、運転者や自転車提供者に3年以下の懲役または50万円以下の罰金、酒類提供者や同乗者には2年以下の懲役または30万円以下の罰金が科される。

 島根県内で1~6月に17人が摘発され、出雲署管内が最も多かった。出雲署の安田清則交通総務課長は「周知を図り、自転車で50万円の罰金を取られうると認識してもらって規範意識を高めたい」と話した。

 ティッシュを受け取った出雲市渡橋町の会社員、前田和宏さん(48)は「飲んだら乗らないようにもともとしていたが、努力義務かと思っていた。懲役3年以下の罰則があるのは初めて知った」と気を引き締めていた。(今井菜月)