<短歌>

 ◇山陰中央新報文化センター松江教室(松江市)

マスクして閉ざす唇いつしかに話せど動かぬ腹話術のごと 新谷 国子

踏んじゃったどころではない内臓を吐き出すような猫の鳴き声 西村 鴻一

文庫本の二重に見ゆる文章を焼きいも食うごと読み進みたり 田中 勝美

しんしんと冷える小正月わが体小さくかたく悲しくなりぬ 勝部 桂月

楮つるす紙すきの里にみぞれ降る小さきバスの一行降り立つ 森脇よし子

はるちゃんねモクショクしたよ母さんにほうこくをする保育所のこと 弘井 文子

<川柳>

 ◇古志原川柳歩み(松江...