【松江】目が見えなかったり見えにくかったりする障害がある人たちが、松江市朝日町の松江テルサで、リハビリで行われる紙製のかご作りを通じて交流を深めた。
目に障害のある若者らが日ごろの生活で困っていることを情報交換する場として、島根県視覚障害者福祉協会の佐藤昌史副会長(54)=雲南市加茂町大西=が呼びかけ、2020年から年2回開催。今回は、佐藤さん自身が両目の中心部が見えなくなる「視神経萎縮」のリハビリで習ったかご作りを企画した。
サポーターを含む14人が細かい作業に頭を悩ませながら協力し、半分に折った点字用紙(縦約13センチ、横約1・5センチ)を一枚一枚組み合わせ、約6時間かけて完成させた。県立盲学校2年の曳野誠さん(41)は「紙を折り込むのに指先の器用さと力が必要で難しかったが、楽しかった」と話した。
佐藤さんは「笑い声が聞かれてよかった。若い人とつながれていないので交流の場を設けていきたい」と話した。 (片山皓平)