力を合わせて大縄をより合わせる参加者=島根県飯南町花栗
力を合わせて大縄をより合わせる参加者=島根県飯南町花栗

 茨城県笠間市の神社に奉納される日本最大級の大しめ縄のより合わせ作業が24日、島根県飯南町花栗の大しめなわ創作館であり、地元のボランティアや小学生ら約60人が声をかけながらねじり合わせた。

 

 飯南町注連(しめ)縄企業組合(菅武志理事長)が取り組む、出雲大社神楽殿に奉納しているものと同規模の大しめ縄作りの一環で、3月から進めてきた工程のヤマ場。

 1本当たり長さ16メートル、重さ1・8トンの大縄2本をそれぞれクレーンで交互に持ち上げて交差させる大がかりな作業で、組合員の「せーの」のかけ声に合わせ、小学生らが胸の高さまである縄を押す、ねじる、という役割を繰り返した。より合わせを終えると、つり木を取り付けた。

 頓原小学校4年の藤原あやめさん(10)は「いっぱい前に進めたい、という気持ちで(大縄を)押した。少し重かったけど楽しかった」と汗を拭った。

 26日に奉納先でしめの子を付けるなどして長さ13・5メートル、重さ5トンの大しめ縄を完成させ、神社に取り付ける。

  (狩野樹理)