島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が27日、807人、696人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。両県とも26日確認分で、鳥取県は1日当たりで過去最多。松江市内の保育施設など計9件(島根5件、鳥取4件)のクラスター(感染者集団)が発生した。島根県の感染者2人が死亡し、同県の累計死者数は40人となった。

 島根県の居住地別の内訳は、松江市236人、出雲市187人、安来市83人、雲南市47人、浜田市37人、益田市29人、江津市21人、隠岐の島町14人、大田市7人、飯南町と津和野町各6人、吉賀町と西ノ島町各5人、奥出雲町3人、川本町と邑南町、海士町、知夫村各1人、県外6人、調査中111人。

 クラスターは松江市内の保育施設で7人、出雲市内の高齢者福祉施設で10人、障害者福祉施設で11人、浜田保健所管内の児童福祉施設と事業所で各5人が感染。接触者は把握できており、名称は公表しない。県内のクラスターは累計411件。

 関係者1人の感染判明を受け、安来市立保育施設1施設が27、28の両日は休園。

 出雲市立総合医療センターは27日、院内感染に伴い停止していた新規入院と救急車の受け入れについて、新たな感染者が出ていないため再開した。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子390人、鳥取市214人、倉吉92人。

 クラスターは米子市の医療機関で22人、保育所で9人、鳥取市の事業所で7人、湖東中で6人が感染。県内のクラスターの累計は246件。

 感染確認を受け、米子市の西保育園とねむの木保育園がともに一部クラスを休園とした。米子市は多数の保育施設で感染が確認されているとして28日から当面は、家庭で保育が可能な場合は登園を控えるよう協力を呼びかける。

 累計感染者数は島根3万9889人、鳥取2万6079人。27日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)34・0%、鳥取(350床)28・6%。宿泊療養は島根46人、鳥取108人。自宅療養は島根6049人、鳥取3301人。重症者は島根5人、鳥取0人。

 島根県は不安を感じる県民を対象とした無料のPCR検査を、8月31日まで延長する。
 (清山遼太、福間崇広)