ミストが噴出する飲食店で涼む県外客=島根県津和野町後田
ミストが噴出する飲食店で涼む県外客=島根県津和野町後田

 山陰両県は28日、高気圧に広く覆われ、日照時間が長くなった影響で気温が上がった。鳥取で36・2度を観測し、川本(島根県川本町)で35・6度、出雲で35・4度と計3地点で35度以上の猛暑日となった。両県内では、少なくとも13人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。暑さが続くと予想され、気象台が熱中症への厳重な警戒を呼びかける。

 松江、鳥取両地方気象台によると、両県の最高気温はほかに益田34・9度、津和野(島根県津和野町)34・7度、松江34・2度、智頭(鳥取県智頭町)33・4度など。

 島根県津和野町に家族5人で訪れた福岡県糸島市、会社役員青木順二さん(41)は「福岡に負けないくらい暑い」と、飲食店前のミストシャワーで火照った体を冷やした。

 松江消防を除く両県の消防によると、10~90代の13人が同日、熱中症の疑いで救急搬送された。軽症か中等症という。

 29日の予想最高気温は、鳥取36度、米子35度、松江34度など。島根県では熱中症の危険が極めて高い「熱中症警戒アラート」が発表されている。
 (小引久実、藤本ちあき)