地域おこし協力隊員(右)の案内を受け、赤壁を視察する奥村健太社長=島根県知夫村
地域おこし協力隊員(右)の案内を受け、赤壁を視察する奥村健太社長=島根県知夫村

 新型コロナウイルスの収束を見越し、東京都内の映像製作会社が隠岐諸島の魅力を台湾人観光客に売り込もうと計画している。親日的な台湾人観光客の心を満たす観光資源があるといい、27、28の両日、経営者が4町村を視察した。

 映像を通じて訪日につなげようと計画するのはメディア・ワン(東京都)の奥村健太社長(48)。TBS系の「世界遺産」や全日本空輸の機内上映番組といった旅番組の制作に携わってきた。

 新規事業で日本各地をPRする3分ほどの動画を撮影・編集し、台湾の大手情報サイトで公開している。案内役には台湾語が堪能なお笑い芸人ねんど大介さん(48)を起用した。

 奥村社長は27日に隠岐の島町でローソク島遊覧船や岩倉の乳房杉、28日に知夫村の赤壁と、赤ハゲ山、海士町の隠岐神社を訪れて、映像の画角や番組の構成を思案した。

 奥村社長は「台湾の人はまず日本に行きたいと考えている。人混みを避け、秘境や自然、冒険に強い関心を持つ台湾人のインバウンドに隠岐は適している」と力を込めて話し、自治体に協力を働きかけている。

 (鎌田剛)