28日に閉幕した全国高校野球選手権島根大会で、新型コロナウイルス感染が広がり出場を辞退した出雲商と、初戦の2回戦で対戦予定だった邇摩の試合が8月3日、出雲市大社町の県立浜山球場で行われることになった。県高野連が29日に発表した。

 不戦敗で涙をのんだ出雲商に邇摩側から申し出があり、県高野連も協力。試合運営は島根大会に準じ、県高野連審判部の審判員、島根大会の当番校だった大社の部員が当たる。二回には両校の校歌を流す。午後5時開始とし、入場は両校の関係者、保護者に限る。

 出雲商の松本篤士監督は、試合ができることを知り部員たちが前向きな気持ちを取り戻したとし、「いろいろな人のおかげ。感謝しかない。相手へのリスペクトを持って真剣勝負でぶつかりたい」と意気込みを語った。

 邇摩の堀章夫監督は「3年間の部活動を試合で終えられない選手たちのために何かできることはないかと申し出た。互いにベストを尽くして戦いたい」と話した。

       (小林竜大)