朝日を浴びながら山頂でカレーライスを食べる参加者=大田市三瓶町
朝日を浴びながら山頂でカレーライスを食べる参加者=大田市三瓶町

 山頂で日の出とともに朝食を味わう企画「天空の朝カレー」が30日、大田市の国立公園・三瓶山東の原の展望台で開かれた。30人が刻一刻と色合いを変える空の表情を楽しみ、新鮮な空気を吸い込みながら、三瓶の恵みにこだわったカレーライスを堪能した。

 国民宿舎さんべ荘(大田市三瓶町)が企画。パンやスープを楽しむ平日中心の企画「天空の朝ごはん」が女性を中心に人気で、土日開催を望む声が多く寄せられたのを受け、初めて「朝カレー」として開いた。

 朝5時前、参加者は観光リフトで遠くに大山も見える展望台に到着。オレンジ色から白っぽく変化していく空の色に目を奪われながら、三瓶で放牧されて育った牛の肉を煮込んだルーや山麓で生産されたコメを使ったカレーを頬張った。

 出雲市今市町の川上翔さん(36)、あゆみさん(36)夫妻は「日の出前の暗い空にオレンジ色が映えていた。気持ちよく食べることができ、また来たい」と話した。

 「朝ごはん」と比べて男性の参加が多く、さんべ荘の長尾純企画営業部長は「参加者の層が広がってほしい」と期待した。次回は9月10日に計画している。

       (曽田元気)