島根県邑南町市木にあるスキー場・瑞穂ハイランドの営業再開を願う「みんなでゲレンデ石拾いイベント」が25日、同スキー場であった。地元住民や常連のスキー客ら100人が集まり、景色を楽しみながら作業に汗を流した。
2020年3月に営業停止したスキー場の再開に向けて、町商工会など8団体で設立した「瑞穂ハイランド支援協議会」が、後継企業探しや施設の維持管理に向けて機運を高めようと企画。会員制交流サイト(SNS)で参加を募った。
参加者は中級者向けで平均斜度14度の「ビッグモーニングコース」を1時間半かけて登り、標高約1100メートルの山頂展望台から眺める山並みを楽しんだ。その後、同コースを下山しながら石を探し拾い集めた。
家族で毎シーズン訪れていたという広島市の会社員、村田貴信さん(47)は「久しぶりにゲレンデに入れてうれしかった。意外と石があって驚いたが、いいスキー場だと改めて思った」と再開を期待した。
同スキー場の破産管財人で、東京からイベントに駆け付けた井上裕明弁護士は「多くの方が関心を持ってくれていることを感じている。何とか後継企業を見つけたい」と話した。 (糸賀淳也)