大山おこわの調理キットをPRする山口隆之理事長(左)と竹口大紀町長
大山おこわの調理キットをPRする山口隆之理事長(左)と竹口大紀町長

 国立公園・大山山麓の食材を使ったしょうゆ味の郷土料理「大山おこわ」を家庭で簡単に作れる調理セットが発売された。鳥取県大山町産のもち米2合と、ニンジンや鶏肉などの具材が入ったもとが入っており、炊飯器で気軽に楽しめる。 (坂本彩子)

 僧兵が戦場に行くときに、戦勝を祈願して山鳥と山草を入れた米飯を炊き出したのが始まりとされ、その後は祭りや祝い事のごちそうとして受け継がれた。明治時代には大山寺の博労座で開かれた牛馬市で、仲買人に供されたという。日本遺産「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」の構成文化財の一つでもある。

 大山恵みの里公社が開発。山口隆之理事長は「完成までに3カ月かかった。遠方に住んでいる方などにプレゼントして広めてほしい」と話した。

 1セット2~3人前で、1080円。同公社が運営する道の駅大山恵みの里(鳥取県大山町名和)などで購入できる。問い合わせは同道の駅、電話0859(54)6030。