大田市・三瓶山で5月30日にある全国植樹祭で、天皇陛下が東京からオンラインで参加されることが27日に決まったことを受け、島根県の丸山達也知事と同市の楫野弘和市長は市内で面会し、引き続き、森林保全や循環型林業の推進など大会趣旨を踏まえた準備を進めることを確認した。
昭和天皇が出席された1971年の植樹祭にも参加し、50年ぶりの天皇陛下の来県を心待ちにしていた同市大田町の主婦、根宜(ねぎ)晏子(やすこ)さん(81)は「この状況では仕方がない」と話した。
オンラインではあるものの、昭和天皇お手植えのクロマツを陛下が切る「御収穫」などは、従来通り行われる。大田市森林組合の林達夫代表理事専務(64)は「循環型林業の大切さを発信する方向性に変わりはない。やるべき準備を粛々とする」と話した。(錦織拓郎)