島根県と鳥取県が19日、1140人、1121人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも18日確認分で、鳥取県は過去最多を更新した。両県とも1千人超えの感染確認が3日連続となっており、お盆休みで接触機会が増えた影響が続いているとみられる。クラスター(感染者集団)は計2件(島根1件、鳥取1件)発生した。鳥取で80代の感染者1人が死亡し、県内の累計死者数は41人となった。
感染者数の増加について鳥取県新型コロナウイルス感染症対策推進課の福田武史課長は「帰省や旅行で人との接触機会が増えたことに加え、休診していた医療機関が16日ごろから順次再開し、検査数が増加したのが要因」とみている。
島根県の居住地別の内訳は出雲市266人、松江市193人、浜田市96人、益田市70人、大田市53人、安来市43人、雲南市39人、江津市31人、隠岐の島町28人、邑南町12人、吉賀町、海士町各10人、津和野町8人、飯南町7人、西ノ島町4人、奥出雲町、川本町、美郷町各3人、県外28人、調査中233人。クラスターは松江市内の高齢者福祉施設で5人が感染。累計は515件。
職員や入院患者の感染で医療スタッフが不足しているため、大田市立病院は19日から当面の間、新規入院患者の受け入れを制限する。安来市立保育施設が19日に休園し、別の施設は19、20両日に部分休園。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、鳥取市474人で過去最多。米子464人、倉吉183人で、ともに過去2番目の多さだった。クラスターは西伯郡の高齢者福祉施設で7人が感染。累計は335件。
サッカーJ3鳥取ガイナーレを運営するSC鳥取は、選手1人が抗原検査で陽性、選手5人が「濃厚接触疑い者」となったと発表。21日のテゲバジャーロ宮崎戦は出場条件を満たした選手・スタッフで臨む。米子市の崎津保育園が一部クラスを休園した。
鳥取市は感染者1人を取り下げた。累計感染者は島根5万9670人、鳥取4万4099人。19日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)35・6%、鳥取(350床)46・0%。宿泊療養は島根41人、鳥取128人。自宅療養は島根5897人、鳥取5126人。重症者は島根0人、鳥取1人。
(福間崇広、佐々木一全)