JR木次線の沿線で活動する若手・中堅演奏家による島根県内初の室内オーケストラで、10月に旗揚げ公演を予定する「オロチの路(みち)ユースオーケストラ」の初練習が20日、雲南市木次町里方のチェリヴァホールであった。楽員が本番に向けて曲目ごとの表現方法を確め合った。
オーケストラは、木次線沿線地域の音楽交流を深めるとともに、木次線の利用促進などメッセージの発信につなげようと創設した。
初練習には松江市や雲南市などからバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ奏者ら計12人が参加。音楽監督を務める今岡正治さん(64)の指揮の下、鉄道マニアでもあったチェコの作曲家ドボルザークの交響曲第9番「新世界から」第2楽章や、ビバルディの「四季」から「秋」など9曲を、テンポやハーモニーに注意を払いながら音合わせした。
コンサートマスターの芦原充さん(50)=出雲市大津朝倉=と、コントラバス奏者の永瀬未希さん(37)=雲南市加茂町猪尾=は「室内楽の経験があり、バロック音楽に造詣が深いメンバーがそろった。ぜひ本番を聴いてほしい」と話す。
公演は10月16日午後3時と30日午後2時から雲南市内で、11月12日午後2時から松江市内で予定する。問い合わせはオーケストラ事務局、大坂亮事務局長、電話0854(42)1155。
(土谷康夫)