オープンしたばかりの店内でパンを買い求める来店客=安来市安来町
オープンしたばかりの店内でパンを買い求める来店客=安来市安来町

 新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受ける居酒屋経営のかばはうすホールディングス(安来市安来町)が16日、安来市内にパン店をオープンした。テークアウトでコロナの影響を受けにくい業態としてベーカリー業に参入し、今後5年で山陰両県に5店舗の出店を計画している。

 パン店「あめのちハレ」は、居酒屋「炉端かば」安来駅前本店そばの所有物件(約170平方メートル)を約2200万円かけて改装した。店舗内の工房で国産小麦粉を使い、無添加のパンを作り、焼きたてを提供する。コロッケやピザなど居酒屋の人気メニューも総菜で販売する。1年目は6千万円の売り上げを目指す。

 同社は首都圏や山陰両県などで居酒屋中心に46店を展開していたが、コロナの影響を受け松江市内の1店を含む計7店を閉店。2021年5月期の売上高は前期比6割減の見込みで、厳しい状況が続いている。

 今後の出店は両県内で経営する15店の看板替えではなく、鳥取市から出雲市までのエリアで新たに物件を探す。

 ベーカリー事業は昨年春から検討し、全国でパン店の開業支援を手掛けるおかやま工房(岡山市)の指導で準備を進めてきた。店員は居酒屋で勤めていた4人を配属し、新規事業で売り上げを確保するとともに雇用の受け皿にする考え。

 松田幸紀社長は「パン屋は女性がターゲットで、居酒屋の客層とは異なる。集客の相乗効果も狙いたい」としている。 (部田寛孝)