女子プロゴルフのステップアップツアー「山陰ご縁むす美レディース」最終日の26日、大山平原ゴルフクラブ(鳥取県伯耆町丸山)で行われた決勝ラウンドも大勢のファンが駆け付け、最後まで熱のこもった応援で選手たちを鼓舞し、大会を盛り上げた。
(井上誉文、広木優弥)
【写真特集】大山で女子ゴルファー躍動、勇姿を迫力の一枚で振り返る
前日まで雨や濃霧に悩まされたのとは打って変わり、穏やかな天候の中で行われた決勝ラウンド。今大会に出場した107人のうち60人が進出し、レギュラーツアー13勝を誇る成田美寿々選手ら実力者と、将来性豊かな若手が渡り合った。
その結果、昨年度プロテストに合格した川崎春花選手(19)が初優勝、アマチュアの久世夏乃香(かのか)選手(19)が3位タイと、若手が躍進。久世選手とジュニア時代にレッスン仲間だった鳥取大医学部4年の林陽菜乃さん(22)は「動じることなく、いいショットが打てていた」と堂々としたプレーに目を見張った。
大阪府大東市から駆け付けた久世選手の父淳(まこと)さん(54)は「調子が良かったら勢いに乗るタイプ。大満足な結果だ」と拍手を送った。
米子市の会社員石原亨弘さん(53)は「山陰地方で唯一の女子プロゴルファーが来る大会を楽しみにしていた」と、休暇を取り25日に続いて観戦。「アットホームな雰囲気がいい。来年以降も有観客で継続開催してほしい」と話した。
昨年の第1回大会は新型コロナウイルス禍の影響で無観客開催だったが、今年は初めて観客を入れ、3日間で延べ1147人のファンが訪れた。