岸田文雄首相が原発新増設の検討方針を表明し、東京電力福島第1原発事故以降、封印してきた原発の本格推進にかじを切った。突然に見える政策転換だが、ロシアのウクライナ侵攻や電力逼迫(ひっぱく)という「危機」を訴え、地ならしを図った経緯が浮かぶ。安定供給と脱炭素化にとって原発が必須とみ...