大田市三瓶町の国立公園・三瓶山西の原で9月1日、高級感のあるキャンプを楽しむ「グランピング」の施設が2カ月の期間限定でオープンする。新型コロナウイルス禍の密を回避しながら、雄大な自然や地元産の食を堪能できる。さらに、小型の電動車で付近を走り回れるのが大きな特徴で、行楽シーズンの体験型観光として期待が集まる。 (曽田元気)
グランピングは観光資源に光を当て、地元とともに魅力を発信しようと、トヨタグループの広告会社トヨタ・コニック・プロ(東京都)が環境省の補助事業として実施する。
大田市所有の三瓶スポーツ広場を借り、宿泊テント4張りとラウンジとして活用できるテント1張りを設営した。宿泊テントは大きさが直径5メートル(定員3人)と直径6メートル(同4人)で、内装はシンプルながら豪華さが感じられるよう工夫されている。
トヨタ車の販売を担う島根トヨタグループと協力して、立ち乗りの小型電動車と2人乗りの超小型電気自動車を用意。広場内では小型電動車に乗って楽しめる。電気自動車は近くにある国民宿舎さんべ荘で、温泉に入るための移動手段として活用する。立ち乗りの電動車は宿泊者以外も有料で利用できる。
食事はレストハウス山の駅さんべと協力しメニューを用意し、大田市産の食材をふんだんに使用する。宿泊は2人からで4万1800円から。10月31日までで火曜が定休。「グランスケープ 三瓶」などと検索すると予約サイトを閲覧できる。
担当の大関力さん(42)は「大自然が体感できる。観光地とモビリティー(乗り物)を掛け合わせ、新しいアクティビティーをつくりたい」と話した。