アルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」のジャケット
アルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」のジャケット

 今夏公開された映画「ソー ラブ&サンダー」の楽曲に使われ、ヘビーメタルバンドのガンズ・アンド・ローゼズに再び光が当たっているという。ネットで予告動画を見てみると、流れてきた曲はヒット作「スイート・チャイルド・オブ・マイン」。青春時代の思い出がよみがえった。

 記者のような団塊ジュニア世代は多感な中学高校時代に1980年代後半のメタルブーム最盛期の洗礼を受けた。ガンズの87年のアルバム「アペタイト・フォー・ディストラクション」収録の「スイート-」はスラッシュのギターで聴かせるバラード。後半の泣きのギターソロは胸に迫る。

 アクセルの個性的なボーカルがよく味わえるのは、ボブ・ディランの曲「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア(天国への扉)」のカバーだろう。「ヘヴンズ・ドォウォオォ」と、ねっとりとした歌い方が耳に残る。

 ガンズの曲はイントロも秀逸。「スイート-」のほか「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」「パラダイス・シティ」がそうだ。

 今の若者に長いイントロやギターソロのある曲は好まれないらしい。メタルはまさにそれ。ガンズをきっかけに見直されるといい。 (志)

 ▼Sデジにロングバージョンを掲載
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/261346