鳥取県は28日、兵庫県内の新型コロナウイルス患者を受け入れることで同県と合意した。中等症以下の患者を当面、5人を上限に受け入れる。鳥取県内で感染拡大した場合には新規の受け入れを中止する。
オンラインで会談した兵庫県の井戸敏三知事は、28日に600人が新規陽性者として見つかったほか、入院調整が1461人、確保病床占有率が78・2%と、政府の分科会が示す全ての指標でステージ4を超えていると説明。「医療態勢が危機的な状況。数人でもいいので受け入れをお願いしたい」と求めた。
対して鳥取県の平井伸治知事は、県内でも県外から新たな感染経路の陽性者が連日見つかっている実情を伝えつつ「兵庫、鳥取どちらの命も大切。役目を果たしたい」と受諾した。県内の病床の占有率が高まった際には中止するとも伝えた。
両県は加古川医療センター(兵庫県加古川市)から鳥取県立の病院に受け入れる方向で調整を急ぐ。(藤井俊行)