安倍晋三元首相が参院選の演説中に銃撃され、死亡した事件は8日で発生から2カ月が経過した。警察は安倍氏の後方に生じた「警戒の空白」に気付かず、襲撃を許した。前代未聞の大失態を犯し「一からの出直し」を誓う警察庁。要人警護に先端技術を駆使する方針を打ち出し、体制再構築を急ぐ。

不審者検知し迅速対応

 安倍晋三元首相銃撃事件では、数多くの警護の不備が明らかになった。警察庁は警護方法を抜本的に見直し、ドローンや人工知能(AI)、3D技術の活用を進める...