沖縄県・尖閣諸島の国有化から11日で10年となった。領海内で操業する日本漁船に中国海警局の船がつきまとう「ハラスメント」的な動きも常態化。今年に入り連続侵入時間の最長記録を相次いで更新し、7月には2日半、64時間超にわたって居座るケースも起きた。海上保安庁は新たな巡視船を次々と配備し厳戒態勢を続ける。台湾を巡る米中対立も激しく、東シナ海での緊張関係はさらに長期化しそうだ。

 「日本領海内における無害でない通航は認められない。直ちに出域されたい」。海警局の船が領海侵入すると、大型巡視船が並走し、電光掲示板で警告する。領海内...