【松江】島根県内の書家でつくる県独立書人団(曽田左南代表)による第50回山陰独立書展が22日、松江市袖師町の県立美術館で始まった。淡墨、濃墨を使い分けて思いを込めた作品79点が来館者を引きつけている。26日まで。入場無料。
県内5支部で構成する県独立書人団は書家85人で活動する。今回は漢字やかな、少字数や現代文体などの作品を75人が1点ずつ出品したほか、歴代の代表4人の作品も並ぶ。
山本象光さん(55)=松江市=が手がけた縦3・6メートル、横7・2メートルの大作「寶(たから)舟(ぶね)」は、見上げるほどの大きな紙いっぱいに文字が伸びる書きぶりに圧倒される。浅野天童さん(67)=松江市=の「気」は作品名通りの力強く、意気のこもった筆遣いに目を奪われる。
鑑賞した松江市学園2丁目の川原良一さん(67)は「作品に込められた書家の気持ちが伝わってくるようだ」と見入った。
(中島諒)