日本最大級のらせん構造の国道「奥出雲おろちループ」開通30周年を記念した「奥出雲おろちループグルメマラソン」が24日、島根県奥出雲町内で開かれた。県内外から参加した415人がそれぞれのペースで走り、コース途中のJR木次線の乗車や、手打ちそばのもてなしなどの趣向も楽しんだ。
【写真特集】奥出雲おろちループグルメマラソン 415人が健脚競い、グルメ楽しむ
ループ近くの道の駅・奥出雲おろちループ(島根県奥出雲町八川)を発着点、絲原記念館(奥出雲町大谷)を折り返し点とする36・6キロコースで開催。ソロに270人、1チーム2~5人で走るリレーに145人が参加した。
両部門とも新型コロナウイルス対策のため、7秒間隔で、2人ずつスタート。事前登録した50人はコース沿いのJR木次線八川-三井野原駅間(13・4キロ)で普通列車に乗車し、進行方向を変えながら急勾配を上がる名物の3段式スイッチバックを楽しんだ。コース途中のエイドステーションで手打ちそば、ゴール後は仁多米の新米を使ったおにぎり、しまね和牛の焼肉などが振る舞われた。
山口県下関市の会社員井手敬子さん(50)は「コースはハードだったが、声援やおいしい食べ物を糧に頑張れた。スイッチバックも体験できて良かった」と話した。
八川地区の有志ら71人でつくる八川地区小さな拠点づくり推進委員会(愛称・八川未来図)が主催。住民が草刈りをして準備し、この日はコース脇で声援を送った。委員でもある道の駅・奥出雲おろちループの藤原紘子駅長(38)は「地域の魅力を知ってもらえる毎年恒例の行事にしたい」と話した。
(山本泰平)