新緑の美しい季節を迎えた国立公園・大山で空中散歩が楽しめる「大山ますみず高原天空リフト」(鳥取県伯耆町大内桝水高原)に、マウンテンバイクを運べるチェアリフトが加わった。座面張り替えや抗菌加工を含む改修の一環で、愛好者や観光客のニーズに対応した。
 天空リフトは大山桝水高原スキー場の第3リフトで、冬季以外の運行は大山エリアで唯一。標高900メートルの展望台へ高低差140メートルを約8分で結ぶ。
展望台は、山麓を下る自転車大会の出発点になったこともある。新型コロナウイルス禍を受けたアウトドアブームを集客に生かそうと、チェアリフト全84基のうち20基に自転車を引っかける器具を設けた。積み降ろしは係員が補助し、追加料金はかからない。
 運営するエムケイ開発(同)は大型連休明けに国土交通省の認可が下り次第、運用を始める。今月下旬にも、近隣を散策できる電動自転車の有料貸し出しも始める予定。約6キロ離れた鍵掛峠(鳥取県江府町大河原)へのツーリングなどに活用してもらう。影山斎人(なおと)索道部長(43)は「屋外で思い切り、リフレッシュしてほしい」と話す。
(田淵浩平)...