リチャードソン恵美里さん(右)が作ったずらりと並ぶポストカード=米子市茶町、でんき屋の営む雑貨店・Bricolage
リチャードソン恵美里さん(右)が作ったずらりと並ぶポストカード=米子市茶町、でんき屋の営む雑貨店・Bricolage

 難病を患う小学1年生、リチャードソン恵美里さん(6)=鳥取県湯梨浜町=がリハビリ生活の中で仕上げた作品の展示会が、米子市内の雑貨店で開かれている。手形、足形を付けて表現した満開のサクラやハロウィーンのカボチャ、お化けなど、独創的なポストカード25点が来場者を楽しませる。 (柴田広大)

 恵美里さんにはミトコンドリア病の一つ、リー脳症がある。寝たきりで人工呼吸器を使い、たん吸引や胃ろうケアを母親の晶子さん(31)にしてもらいながら、湯梨浜町立羽合小学校に通う。

 寝たきりのため肺が膨らみにくく、血流改善のためにリハビリに取り組む中、2017年秋の2歳の誕生日前に最初の手形を取った。予想以上にかわいらしかったことから、晶子さんは作品を残せるのではないかと思い、その後、理学療法士も加わってサポート。

 恵美里さんは特殊ないすに座り、支えてもらいながら手足に絵の具を塗り、画用紙に押しつけて創作してきた。

 今回は米子市茶町にある、でんき屋の営む雑貨店・Bricolage(ブリコラージュ)を会場に17~19年の作品を展示。ハロウィーンのカボチャを茶色で、おばけを白で表現。サクラや金魚鉢の中で生き生きと泳ぐ金魚、赤色のチューリップ、照りつける太陽を描いた作品もある。

 晶子さんは「かわいい手足で作った鮮やかな力作を通して毎日を楽しく過ごしていることを伝えたい」と話した。

 29日までの火、木、土曜日午前11時~午後5時に開場している。