「外国人の私でも、本当にただで大学に行かせてくれるの?」。フィンランドの首都ヘルシンキ近郊に住む木村愛恵(28)がこの国に来たのは2015年冬だった。

 埼玉県の高校を卒業後、短期の就労が可能なワーキングホリデー制度を使って英国で働いた。大学進学も考えたが、英国の大学の学費は日本よりはるかに高い。そんなとき、フィンランドなら英語で授業が受けられ、外...