ガソリンスタンド(GS)経営の(株)ハゼヤマ(浜田市長沢町、大賀誠一社長)が浜田市黒川町の既存店を改装し、石見神楽をあしらった最新鋭洗車機や自動販売機を設置したセルフガソリンスタンド「ENEOSセルフどんちっちタウン浜田店」をオープンした。島根県西部の観光資源の石見神楽に親しみを持ってもらい、来店につなげる。
同社は浜田市内に5店舗、江津市1店舗、広島市1店舗の計7店舗を持つ。2年前に分割承継した浜田市内のGSが100メートル圏内にあり、スタッフが給油するフルサービス機能も重なっていたことから、既存店を昨年末に休業し、セルフに改修した。店名は近くの商店街・銀天街の愛称「どんちっちタウン」から命名した。
面積は200平方メートルを借り増して、760平方メートルに広げた。石見神楽をデザインした洗車機は最新鋭のタイプで、約1分間のスピードコースを用意。静音ながら汚れを高圧洗浄で落とす機能を備える。
来年1月にはカーリースサービスを始める計画。今年10月までに20~30代の若手社員やアルバイトの女性計3人を雇用し、新サービスやセルフ利用に慣れない人への対応を強化する。
セルフで人件費を削減できる分、価格を割安にするほか、エネオスがサービス提供するアプリとの併用で値引きするなどの特典をアピールし、リピーター獲得を目指す。初年度(2022年9月~23年3月)の売り上げ目標は月平均1500万円。年中無休で、営業時間は午前7時~午後8時。
大賀社長は「地域密着の店をつくり、少しでも安く提供したい。特典があり、便利なアプリ利用と共に勧めていきたい」と話した。