女性初の将棋棋士を目指す里見香奈女流五冠(30)=出雲市出身=が13日、大阪市の関西将棋会館で編入試験5番勝負第3局を戦い、狩山幹生四段(20)に103手で敗れた。里見女流五冠は第1、2局で連敗し、これで通算3敗と負け越しが決まり試験は不合格となった。女性初の棋士誕生はならなかった。
【動画】里見、女性初の棋士ならず 将棋、プロ試験で不合格
試験は新人棋士5人と対局して3勝と勝ち越せばプロの四段、3敗なら不合格となる決まり。
後手の里見女流五冠はゴキゲン中飛車、先手の狩山四段は居飛車を選び対抗形となった。里見女流五冠は相手陣に垂れ歩で切り込んだが巧みにさばかれ、徐々に守勢に回った。その後も歩を使った端攻めなどで粘ったが、狩山四段の手厚い指し回しに押し切られた。
現行制度の受験者は今泉健司五段(49)、折田翔吾五段(32)に続いて3人目で女性では初めてだった。里見女流五冠は5月に公式戦の直近の成績を10勝4敗とし、10勝以上かつ勝率6割5分以上を基準とする棋士編入試験の受験資格を獲得。今後も基準を満たして資格を獲得すれば再び受験が可能となる。
将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度やレベルが異なる。棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか編入試験に合格しなければならない。里見女流五冠は女流棋士として活躍しつつ過去に奨励会最高段位の三段まで昇段したが、2018年に年齢制限で退会した。
(佐貫公哉)













