本書の主人公である摩多羅神(またらじん)は、一般にはなじみのない神だろう。狩衣(かりぎぬ)姿で中国風の〓(幅のツクリが僕のツクリ)頭をかぶり、にこやかな笑顔で鼓を打つ姿...