米子水鳥公園で貝を掘り出す参加者=米子市彦名新田
米子水鳥公園で貝を掘り出す参加者=米子市彦名新田

 【米子】「昔の中海の貝殻を発掘しよう」と題したイベントが3日、米子水鳥公園(米子市彦名新田)であった。地元の家族連れ15人が参加し、公園内の池辺から約1500年前の貝とみられるサルボウガイやアサリなどを掘り出し、中海の自然や貝の種類を学んだ。

 イベントは水鳥公園が大型連休に合わせ毎年行う自然観察会の一環。松江市や鳥取県大山町などに住む児童と保護者が参加した。

 参加者は水鳥公園のスタッフから貝を掘り出す注意点を聞いた後、普段は野鳥の繁殖地として立ち入り禁止になっている池辺へ移動。一帯は中海干拓事業に伴い中海の土砂を運んだ場所で、子どもたちはスコップで少しずつ掘り、貝を見つけては「何か出てきたよ」「これマキガイだよ」などと歓声を上げた。

 最後に、子どもたちは図鑑を使い見つけた貝の種類を確認。簡単な標本づくりに挑戦した。(園慎太郎)