江戸時代末期の日本人にとって鉄道との出会いは衝撃的だった。米国への使節に参加した仙台藩士の玉虫左太夫は、蒸気機関車の躍動を目にして「其(その)奇巧ノ精密唯(ただ)ニ驚キ入ルノミ」と率直な思いを記した。

 日米修好通商条約の批准...