松江市出身のボーカル・ギター石原慎也さん率いる3人組ロックバンド「Saucy Dog(サウシードッグ)」が、日本テレビ系で放送される「第101回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌を担当する。自身の青春を基にした楽曲「現在(いま)を生きるのだ。」を書き下ろし、熱戦を盛り上げる。 (吉田真人)
大会は12月28日から来年1月9日まで開かれる。これまで、男性デュオ「コブクロ」や音楽グループ「いきものがかり」などが務めた大役を担う。
日本テレビスポーツ局の山下剛司プロデューサーは「広い世代に人気が浸透していて、3人が生み出す才能あふれる楽曲は多くの人々の心に響く」と評価。等身大の感情をストレートに表現する世界観が、サッカーに全てを懸ける高校生たちの姿と重なり、オファーしたという。
石原さんは「仲間たちともっと一緒にやっていきたい気持ち、感謝の気持ちはあるけど、ずっと一緒にいるからなかなか言えなかったりとか、そのもどかしさを自分たちの経験を重ねて書いたりもしました」とコメント。新型コロナウイルス禍で思うように練習できない苦労がある中、目標に向かって頑張ってきた選手への思いを、楽曲タイトルや「積み上げた日々には間違いはない」などの歌詞に込めたという。
高校サッカーの頂点を目指し、全国から集結する選手たちへの応援歌は、試合会場と中継で流れる予定。メンバーは「コロナ禍という生きづらい世界になってしまって、すごい苦しいこともたくさんあったと思います。自分たちがやってきたことに自信を持って、胸を張って生きていってほしい」とエールを送る。