島根、広島両県の神楽社中など11団体が出演する「陰陽神楽競演大会」が22日、島根県邑南町淀原の町健康センター元気館であった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。待ちわびた神楽ファン500人が伝統の舞を楽しんだ。
邑南町商工会青年部が主催する恒例の大会で45回目。島根側からは出羽神楽団(邑南町)、雪田神楽団(同)、有福神楽保持者会(浜田市)、後野神楽社中(同)のほか、邇摩高校が特別出演した。
大会は出羽神楽団による儀式舞「神迎え」で幕開け。この後、亡霊となった平知盛を源義経、弁慶ら一行が退散させる「壇ノ浦」も舞い、会場を沸かせた。雪田神楽団は菅原道真にまつわる「天神」を演じ、激しい刀の立ち合いに観客から拍手が起こった。
美郷町別府、無職品川正敏さん(78)は「コロナで中止が続き、待ちに待った大会だった。久しぶりに見ることができてよかった」と笑顔だった。
町商工会青年部の井野下秀次筆頭副部長(32)は「久しぶりの開催で集客を心配したが、やってよかった」と話した。
(糸賀淳也)











