「烈風に染まる雪稜」の撮影状況を説明する渡部悟さん=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館
「烈風に染まる雪稜」の撮影状況を説明する渡部悟さん=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館

 【大山】中国地方最高峰の大山(1729メートル)に魅了されたアマチュア山岳カメラマン4人による写真展が26日、鳥取県大山町大山の大山自然歴史館で始まった。名峰の厳しくも優しい表情を撮った至極の作品が並ぶ。11月16日まで。

 「CLIMBER’S EYE(クライマーズ アイ) 2nd」と題して、渡部悟さん(出雲市)、野村康介さん(同)、日置昌宏さん(鳥取市)、鵜飼宏樹さん(松江市)が出品。実際に登山しなければ見ることのできない大山の絶景を収めた31作品を展示している。

 このうち、山頂から南壁の険しい岩肌を狙った渡部さん(47)の「烈風に染まる雪稜」(縦110センチ、横165センチ)は、強い風で舞い上がった雪煙が朝日に照らされた瞬間を逆光で撮影した。数十回の挑戦の末にたどり着いた一枚で「雪煙が光り輝く様子が表現でき、全てがそろった作品。山の厳しさの中にある一瞬の美しさやはかなさを伝える山岳写真をぜひ見てほしい」と来場を呼びかけている。開館時間は午前9時~午後5時。入場無料。 (井上誉文)