規格外のどら焼きと余ったヤギのミルクで醸造したクラフトビール「山陰どらやきHAZY」=松江市末次町、松江市役所
規格外のどら焼きと余ったヤギのミルクで醸造したクラフトビール「山陰どらやきHAZY」=松江市末次町、松江市役所

 規格外のどら焼きとヤギのミルクを活用したクラフトビール「どらやきHAZY(ヘイジー)」が誕生した。醸造業の大根島研究所(松江市八束町江島)が、冬の季節に合った、ミルクの甘さを感じられる味に仕立てた。

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 原料は、和菓子製造「丸京製菓」(米子市旗ケ崎)の規格外のどら焼きと飲食店の「Lago SENTO(ラーゴ・セントウ)宍道湖北」(松江市浜佐田町)のヤギミルク。両者から余った材料を活用できないかとの相談を受け、環境に配慮したクラフトビールや食器を手がける「アサヒユウアス」(東京都)と共同開発した。

 ヘイジーは強い香りととろみのある味わいが特徴のビールの種類。どら焼きの皮はビールの原料である小麦粉として利用、あんは発酵を促進し、ミルクの乳糖は発酵しないため、甘い味付けに一役買うという。

 商品のラベルは和をイメージしたデザインで、印象付けるためにどら焼きの頭文字「ど」を大胆にあしらった。大根島研究所の門脇淳平代表社員(43)は「冬に合うビール。まずは1本飲んでみて」と呼びかけた。

 ファミリーマート江島大橋店(同市八束町江島)、同玉造温泉店(同市玉湯町湯町)、大根島醸造所とアサヒユウアスの電子商取引(EC)サイトで販売する。1本330ミリリットル、869円。

   (片山皓平)