松江市浜佐田町の宍道湖沿いに、ヤギのミルクを使用したジェラートを販売する店舗がオープンした。飼育するヤギと触れ合うこともできる。経営者は「ヤギと松江を発信する新名所にしたい」と意気込む。 (藤本ちあき)
店舗「ラーゴ セントウ」は、飲食店経営のあやまち(松江市浜佐田町)が新規事業で出店した。
松江市内で居酒屋など3店舗を経営していたが、新型コロナウイルスの影響で4月に1店舗を閉店し、もう1店は休業中と苦戦が続く。
夜の営業をメインとした飲食店経営の見通しが立たない中、仙頭文子社長(38)は県外でヤギ牧場を営む社長との出会いをきっかけに松江市大垣町に自ら牧場を開設し、ヤギ肉の卸売りを始めた。現在15頭を飼育し、将来的に2千頭まで増やす計画。
「ラーゴ セントウ」で販売するジェラートは自社製で、「宍道湖ジェラート」と名付けて10種をそろえる。ヤギ肉のハンバーガーも販売するほか、予約すれば宍道湖の景色を楽しみながらバーベキューもできる。
餌やりなどでかわいらしいヤギの姿が楽しめる場所としてもアピールし、仙頭社長は「地域の子どもたちや観光客を呼び込みたい」と話した。