日本の政治は、秋に大きく動いた。自民党は高市早苗総裁を選出し、公明党は自民との連立から離脱。代わって自民と日本維新の会が与党になり、初の女性首相が誕生した。特に26年間続いた公明の連立離脱表明は、総裁選から6日後というめまぐるしさ。高市氏が「一方的」と不満を明らかにするほど、驚きを持って受け止められた。

 高市氏は、維新の掲げる衆院の議員定数削減のほか、「副首都」構想にも賛同する姿勢を見せ、維新の吉村洋文代表も「政策通だ」と高く評価する。

 この自民と維新の連立直前、吉村代表にくぎを刺した人がいる。維新の元代表で2023年4月に政界を引退した松井一郎氏だ。

 「自民党は『ぬえ』のような組織だ。からめ捕られてはいけない」

 大阪府議時代に自民を飛び出し、橋下徹氏と共に政治団体・大阪維...