鳥取県を拠点に活動する社会人プロレス団体「鳥取だらずプロレス」のメンバーによる試合が3日、松江市中心部の商店街で披露された。新型コロナウイルスの感染が続く中、屈強なレスラーによるエネルギッシュな試合が市民の心を熱くした。
松江市白潟地区の商店街を活気で包もうと、店主ら有志でつくる実行委員会が「しらかた元気プロレス」と銘打ち、市からの補助金50万円を活用して開催した。仕事の傍ら練習を続ける同団体のメンバーが、シングルマッチとタッグマッチの計4試合で対戦した。
レスラーたちは市民活動センター1階部分に設置された6メートル四方のリングを縦横無尽に動き回り、打点の高い「ドロップキック」や投げ技の「ブレーンバスター」などを次々と披露。タッグマッチでは息の合った連携で2対1に持ち込んだり、相手をコーナーに追い詰めて会場にアピールしたりして、約300人の来場者の拍手と歓声を誘った。
観戦した松江市西津田3丁目の主婦岩田優子さん(38)は「とても見応えがあってハラハラした」と感激した様子。実行委員長を務めた菓子店・彩雲堂の山口周平社長は「白熱の闘いで、たくさんの市民が盛り上がった。やはりプロレスはいい」と目を細めた。
(佐々木一全)