日本三大茶会の一つ「松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)の後期が5日、松江市北堀町の明々庵など3カ所で始まった。約400人が秋の風情を堪能しながら格別の一服を味わった。6日まで。
明々庵百草亭では裏千家が茶席を設け、出雲地方に神々が集まる「神在月」に合わせ、願いをテーマにした練り切りの菓子「祈り」と抹茶を振る舞った。大茶会に初めて訪れた公務員の島田英治さん(30)=松江市法吉町=は「庭を眺めながら、おいしい抹茶を味わえた」と話した。
新型コロナウイルス感染防止対策で分散開催とし、参加は島根、鳥取両県在住者に限定。席入りは1回16人までの予約制で、チケットは完売し、当日券の発売はない。大茶会のオリジナル和菓子は、市内の菓子店舗で販売している。
(青山和佳乃)
各流派の会場は次の通り。
表千家(赤山茶道会館)裏千家(明々庵 百草亭)不昧流大円会(松江歴史館)