ラッセル車を点検するJR西日本後藤総合車両所の担当者=米子市目久美町
ラッセル車を点検するJR西日本後藤総合車両所の担当者=米子市目久美町
西日本高速道路米子高速道路事務所から出動する雪氷作業車両=米子市赤井手
西日本高速道路米子高速道路事務所から出動する雪氷作業車両=米子市赤井手
ラッセル車を点検するJR西日本後藤総合車両所の担当者=米子市目久美町
西日本高速道路米子高速道路事務所から出動する雪氷作業車両=米子市赤井手

 7日は二十四節気の一つで、冬の気配が立ち始めるとされる「立冬」。積雪シーズンを前に、米子市内で鉄道と高速道路で使われる除雪車両の準備が始まった。

 

 JR西日本後藤総合車両所の施設(米子市目久美町)では、線路に積もった雪をかき分けて進むラッセル車の点検整備を実施。今季は寒気の影響で平年より雪が多いとの予報があり、冬将軍の到来に備えた。

 JRは山陰エリアで、単線・複線併用のラッセル車(全長27メートル、重量56トン)を鳥取市に2両、米子市に1両配備。山陰線、伯備線、因美線をカバーし、線路に20センチ以上の積雪が見込まれる場合に出動させる。木次線、境線は排雪モーターカーで対応している。

 点検整備は社員3人が担当。広げると幅4・5メートルの大きさになり、線路外に雪を押しのける車両前後のウイングなどの作動状態を入念にチェックし、ハンマーでボルトの緩みがないかどうかを確かめた。車両管理係の下田泰樹さんは「過酷な環境でも安全に運行できる態勢を整え、山陰の冬の鉄道を守っていきたい」と話した。

 西日本高速道路米子高速道路事務所(米子市赤井手)では、道路上の除雪や凍結防止剤の散布を担う雪氷作業車の出動式があった。

 米子道の久世インターチェンジ(IC)-米子IC間には計25台が配備され、計38基の道路カメラの映像などを基に出動する。今村壮宏所長は「高速道路の利用者の安心安全を守るため、関係機関と連携して作業に取り組む」と気を引き締めた。

 昨季の出動日数はラッセル車が計17日(一昨季は計12日)、雪氷作業車が計96日(同72日)だった。

 (井上誉文、坂本彩子)