「四方剣」を披露する神楽社中=出雲市斐川町併川、立虫神社の社殿
「四方剣」を披露する神楽社中=出雲市斐川町併川、立虫神社の社殿

 出雲市斐川町併川の万九千神社(錦田剛志宮司)で4日、春祭奉祝祭「小なほらひ」があった。参拝者が、神社の氏子や神職でつくる神楽の奉納を見ながら疫病退散などを願った。

 2016年に復活後、例年盛大に行う地酒と食の祭典「大なほらひ」はコロナ禍で昨年に続き中止となった。一方「小なほらひ」として神事を営み、地元の参拝客向けに、外には露店も並んだ。 

 「万九千社立虫神社神代神楽社中」の15人が、場をはらい清める「四方剣」や八岐大蛇退治が題材の「八戸」の2演目を社殿で披露した。

 また、神楽の奉納を前にあった神事では、周辺に緑を復活させる「令和の森づくり」の一環で整備した参道並木の完成を祝い、錦田宮司(51)ら神職や氏子、参列者者ら計53人が列をなし、同参道を通り初めした。

      (松本稔史)