松江市八束町・大根島特産で約200年の歴史がある薬用人参(にんじん)「雲州人参」について、わらで作った小屋で日当たりなどを調整する伝統的な栽培方法を簡素化し、市販のパイプハウスで代用する研究を市花卉(かき)生産振興センター(八束町波入)が進めている。30年前に350戸だった生産農家が現在は6戸に減る中、手間を減らして参入しやすい作物に生まれ変わることが期待されている。

 雲州人参は松江藩の財政を立て直すために栽培が始まり、...